2023.07.03
Padma 2023
2023.05.11
回顧展
今、気になる二つの回顧展に行ってまいりました
まずは、マティス展「色、形、線 冒険の物語」

図録に収められているコラム「もうひとつの生を生きる―マティスのアオリスト」
(岡崎乾二郎著)によれば、
マティスは、
うつろいやすい光景の描写の「持続しない」一瞬しか捉えられなかった印象派を超えて、
「分裂した表象を繋げ、あるいは通り抜けるという「持続」」(p223)を探求したとのこと。
連続は位置付けられる場所がないゆえに、
(時間的な)「持続」として、かろうじて把握される。
その「持続」はそれを把握する主体の意識の持続性として理解され、
経験する主体の側に回収される。
連続させるような経験が生起したとき、
その連続させているものを時間と呼び、
結果としてその分節を包摂する、より大きな、延長しつづける空間、
が想像されるのである。
そこには、
「ベルクソンの持続という概念に強い親和性をもっていた」(p231)とありました。

マティスのあふれる色彩の物語に示される「生きる喜び」は、
ベルクソンの「elan vital」
(生命の進化を推し進める根源的な力として想定された「生命の飛躍(生の飛躍)」)
の思想が潜んでいたかのかもしれません。
余談ですが、前回の西田哲学はその後期にベルクソンに影響を受け、
現実の世界を変えていく=創って行く「歴史的現実界」の論理的構造に至ったそうな。
西田幾多郎(1870-1945)
アンリ=ルイ・ベルクソン(1859-1941)
アンリ・マティス(1869-1954)
そして、同じ時代に生きた、ジョルジュ・ルオー(1871-1958)
回顧展「かたち、色、ハーモニー」

ギュスターヴ・モローに学んだ同門でもあったマティスとルオーは
生涯に渡りとても親しい間柄であったそうです(友情の手紙)。
ご存知の通り、二人の画風はまったく異なる対照的な「形式」と「様式」をもち、
私は、ルオーの暗い宗教的主題の作品があまり好きでなかったのですが、
それは愚かな先入観であったことに気づかされました。

写真撮影可のお部屋にて
19世紀末から20世紀前半のフランスの地で、
二つの大きな大戦を経験し、生きた二人。
多くの問題を抱える現代に、
人間と社会について、近代を内側から眺めてみる。
生とはなにか、響くものが、そこにありました。

まずは、マティス展「色、形、線 冒険の物語」

図録に収められているコラム「もうひとつの生を生きる―マティスのアオリスト」
(岡崎乾二郎著)によれば、
マティスは、
うつろいやすい光景の描写の「持続しない」一瞬しか捉えられなかった印象派を超えて、
「分裂した表象を繋げ、あるいは通り抜けるという「持続」」(p223)を探求したとのこと。
連続は位置付けられる場所がないゆえに、
(時間的な)「持続」として、かろうじて把握される。
その「持続」はそれを把握する主体の意識の持続性として理解され、
経験する主体の側に回収される。
連続させるような経験が生起したとき、
その連続させているものを時間と呼び、
結果としてその分節を包摂する、より大きな、延長しつづける空間、
が想像されるのである。
そこには、
「ベルクソンの持続という概念に強い親和性をもっていた」(p231)とありました。

マティスのあふれる色彩の物語に示される「生きる喜び」は、
ベルクソンの「elan vital」
(生命の進化を推し進める根源的な力として想定された「生命の飛躍(生の飛躍)」)
の思想が潜んでいたかのかもしれません。
余談ですが、前回の西田哲学はその後期にベルクソンに影響を受け、
現実の世界を変えていく=創って行く「歴史的現実界」の論理的構造に至ったそうな。
西田幾多郎(1870-1945)
アンリ=ルイ・ベルクソン(1859-1941)
アンリ・マティス(1869-1954)
そして、同じ時代に生きた、ジョルジュ・ルオー(1871-1958)
回顧展「かたち、色、ハーモニー」

ギュスターヴ・モローに学んだ同門でもあったマティスとルオーは
生涯に渡りとても親しい間柄であったそうです(友情の手紙)。
ご存知の通り、二人の画風はまったく異なる対照的な「形式」と「様式」をもち、
私は、ルオーの暗い宗教的主題の作品があまり好きでなかったのですが、
それは愚かな先入観であったことに気づかされました。

写真撮影可のお部屋にて
19世紀末から20世紀前半のフランスの地で、
二つの大きな大戦を経験し、生きた二人。
多くの問題を抱える現代に、
人間と社会について、近代を内側から眺めてみる。
生とはなにか、響くものが、そこにありました。
2023.04.02
満面の春

屏風絵 船田玉樹作「花の夕」 @国立近代美術館
うっとりと眺めたり、
にぎやかに語ったり、
のんびりと一息ついたり。
あなたに、
わたしに、
わたしたちに、
満面の春がこぼれました。
<美術館の春まつり>より

3/19@千鳥ヶ淵
今年東京は22日に満開を迎えたあと、
雨が続きましたが、桜はかんばってくれました。
長い期間、わたしたちを楽しませてくれてありがとう


3/29
友人たちから届けられたそれぞれの麗ら🌸

絵美さん2/16

薫さん3/23

薫さん3/23

桂子さん3/23

紀子さん3/30
風に舞う花吹雪が目に眩しい今日この頃、
皆さまの身心に、うららかな春の日差しが心地よく響いていますように。
四月のヨーガ!引き続き皆さまのご参加お待ちしております。

4/1 @石神井公園
2023.03.01
弥生
百花春至為誰開 『碧厳録』
(ひゃっかはるいたってたがためにかひらく)
美しく咲く春の花々は、いったい誰の為に開くのでしょう。

@哲学堂公園


花はなぜ美しいか
ひとすじの気持ちで咲いているからだ
八木重吉

@林芙美子記念館
命みなぎるこの春のひと日に、
与えられた命をただ無心に生きる花の如く、
生命のありのままの姿を心に映し、
皆さまと生命の喜びを、一つひとつの呼吸に乗せて分かち合いたいと思います。
今月のヨーガ🌸ご参加お待ちしております。

我がおひな飾りも、はや60回目を迎えました(#^.^#)
(ひゃっかはるいたってたがためにかひらく)
美しく咲く春の花々は、いったい誰の為に開くのでしょう。

@哲学堂公園


花はなぜ美しいか
ひとすじの気持ちで咲いているからだ
八木重吉

@林芙美子記念館
命みなぎるこの春のひと日に、
与えられた命をただ無心に生きる花の如く、
生命のありのままの姿を心に映し、
皆さまと生命の喜びを、一つひとつの呼吸に乗せて分かち合いたいと思います。
今月のヨーガ🌸ご参加お待ちしております。

我がおひな飾りも、はや60回目を迎えました(#^.^#)
2023.02.15
足音
梅一輪 一輪ほどの 暖かさ
(服部嵐雪)


日差しに春の訪れを感じながら皇居東御苑を歩いてきました。
梅の香がみなさまへ届きますように🌸
まだまだ寒さは抜けませんが、
春の足音が、ほら、ここに。
寒桜


さあ、身心を芯からあたためましょ
今週もヨーガ、ご参加お待ちしております!
(服部嵐雪)


日差しに春の訪れを感じながら皇居東御苑を歩いてきました。
梅の香がみなさまへ届きますように🌸
まだまだ寒さは抜けませんが、
春の足音が、ほら、ここに。
寒桜


さあ、身心を芯からあたためましょ

今週もヨーガ、ご参加お待ちしております!
2022.10.21
美
地球は、呼吸していますね 
もちろんのこととして💫
先週のクラスの始まりに、
皆さまとシェアした富士の裾野に沈み行くサンセットの動画です。
ご自宅の海浜幕張の海岸から届けてくださったTOKOさん、
素晴らしい黄昏の「日の名残り」を、「今、ここ」の美を、ありがとうございました。
気温差の大きいこの頃、
皆さま、くれぐれもご自愛ください

もちろんのこととして💫
先週のクラスの始まりに、
皆さまとシェアした富士の裾野に沈み行くサンセットの動画です。
ご自宅の海浜幕張の海岸から届けてくださったTOKOさん、
素晴らしい黄昏の「日の名残り」を、「今、ここ」の美を、ありがとうございました。
気温差の大きいこの頃、
皆さま、くれぐれもご自愛ください

2022.08.31
日日
皆さま、いかがお過ごしでしょう
投稿を怠っている間に、つくつくぼうしの音がひときわ愛おしく感じられる昨今となりました。
まだまだ対面でヨーガクラスをする目途は立たないでおりますが、
オンラインの画面越しにも、ご一緒できるニューノーマルなクラスが定着できましたこと、
ひとえに、変わらず繋がってくださる皆さんのおかげです。

<上野不忍池にて>
先日、学会学術集会シンポジウムにおきまして、発表を無事終えることができました。
おそれ多くも、この度の登壇のお話を頂いたのが今年二月のことでしたから、
半年を経てやっとひと段落です。
夏の終わりを迎えて、ようやく、頭の中にここち良い風が吹いております(´∀`*)
空行く雲や流れる水のように、
自然の運行に季節が巡るように、
わたしたちも変化することによどみなく、
「日日是好日」。
毎日をありがたく、いきていきたいと思います
9月も引き続き、よろしくお願いいたします。

投稿を怠っている間に、つくつくぼうしの音がひときわ愛おしく感じられる昨今となりました。
まだまだ対面でヨーガクラスをする目途は立たないでおりますが、
オンラインの画面越しにも、ご一緒できるニューノーマルなクラスが定着できましたこと、
ひとえに、変わらず繋がってくださる皆さんのおかげです。

<上野不忍池にて>
先日、学会学術集会シンポジウムにおきまして、発表を無事終えることができました。
おそれ多くも、この度の登壇のお話を頂いたのが今年二月のことでしたから、
半年を経てやっとひと段落です。
夏の終わりを迎えて、ようやく、頭の中にここち良い風が吹いております(´∀`*)
空行く雲や流れる水のように、
自然の運行に季節が巡るように、
わたしたちも変化することによどみなく、
「日日是好日」。
毎日をありがたく、いきていきたいと思います

9月も引き続き、よろしくお願いいたします。