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2017.07.28
空海の祈り
きょう午後4時の中野の空です
刻々移ろう相に、「ある」とはなにかと、
空海の祈りに馳せて今日の空、眺めています

なんと大空は広々として静かなのか
万象を天地自然に一気に含み
大海は深く澄みとおり、水という一つの元素にさまざまな生命が宿る。
このように一は無数の存在の母胎であると知ることができる。
空(くう)はあらゆる現象の根本である。

それぞれの現象は不変に存在しているものではないから空であるというが
それでも一切のものがそのままに存在している。
この絶対世界の存在においては、空は実在であり
現象は不変の存在としてとどまることがないから、実在するけれども空である。
存在するものは空と異ならないから、
もろもろの現象が起きても、それらはそのままに空であり
空は存在するものと異ならないから、存在の諸相は否定されても、
否定された諸相をもつものがそのままに存在する。
だから、存在すなわち空であり、空すなわち存在である。
すべての存在現象はそのような真理をもつ。
そうでないものは何ものもない。
それは、波は水があるから起きるが、
波が起きないからといって水は存在しないといったことにはならないのと似ている。
そう、水じたいがそこに実在しているから、波といった現象が生起するのだ。
『十住心論』巻第七「大意」の章~空海

水は、
存在の可能性を秘めたすべての潜在性を宿しているという。
『リグ・ヴェーダ』によると、「月」は水の容器、貯蔵庫で、
天空の時間をはかって区切りをつくっているそうです。
水も月も周期的な反復をあらわすシンボルだけど、
その中で常になにかを生み出している。
あっという間に7月も終わろうとしていますが、
今月はなにを生み出せたでしょう
みなさまの今日の空、どのようですか。

刻々移ろう相に、「ある」とはなにかと、
空海の祈りに馳せて今日の空、眺めています


なんと大空は広々として静かなのか
万象を天地自然に一気に含み
大海は深く澄みとおり、水という一つの元素にさまざまな生命が宿る。
このように一は無数の存在の母胎であると知ることができる。
空(くう)はあらゆる現象の根本である。

それぞれの現象は不変に存在しているものではないから空であるというが
それでも一切のものがそのままに存在している。
この絶対世界の存在においては、空は実在であり
現象は不変の存在としてとどまることがないから、実在するけれども空である。
存在するものは空と異ならないから、
もろもろの現象が起きても、それらはそのままに空であり
空は存在するものと異ならないから、存在の諸相は否定されても、
否定された諸相をもつものがそのままに存在する。
だから、存在すなわち空であり、空すなわち存在である。
すべての存在現象はそのような真理をもつ。
そうでないものは何ものもない。
それは、波は水があるから起きるが、
波が起きないからといって水は存在しないといったことにはならないのと似ている。
そう、水じたいがそこに実在しているから、波といった現象が生起するのだ。
『十住心論』巻第七「大意」の章~空海

水は、
存在の可能性を秘めたすべての潜在性を宿しているという。
『リグ・ヴェーダ』によると、「月」は水の容器、貯蔵庫で、
天空の時間をはかって区切りをつくっているそうです。
水も月も周期的な反復をあらわすシンボルだけど、
その中で常になにかを生み出している。
あっという間に7月も終わろうとしていますが、
今月はなにを生み出せたでしょう

みなさまの今日の空、どのようですか。
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