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2018.04.23 avyaktaの世界
いにしえの音色は…

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22日、日本橋のYogaクラスの後、
お誘いいただいた宮内庁楽部による春の雅楽演奏会に皇居を訪れました。


娘がコロンビア大学の雅楽部で笙を吹いていたこともあり
生の雅楽は何度か聞いているのですが、
「宮廷音楽」として雅な管弦と舞楽は初めての経験でした。

そういえば、初めて雅楽にふれたのは、結婚式^^
神社の挙式で、目の前で巫女さんが舞を担ってくださいました。

そう、雅楽の始まりはまさしく神に捧げる「儀礼」だったのです。


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天からさしこむ光、笙(しょう)
空を舞い立ち昇る龍、龍笛(りゅうてき)
地にこだまする人の声、篳篥(しちりき)

舞台そのものが宇宙で
いまだ五大元素が生まれる前のよう。

「ゆらぎ」には
聞いていても、なんら感情が生まれない。
ここのメロディが好き、とか、嫌いとか。
良い、とか、悪い、とか。
判断する意識が生じない。

ただそこには「流れ」があるだけ。
流れと「間」があるだけ。


淡々と旋律が流れていく世界は、
万物が始まる前のavyakta(未顕現)の世界の様相で、

それは、水の流れのように、一様で区別なく、
「ある」ようでも、「ない」ようでもなく、

でも完全に均衡がとれていて落ち着きを感じるのでした。


流れの瞬間のその「間」に宇宙の真実をみるよう。

時空を越えた世界の様相を
書物ではなく、
音色で体現しているような管絃の響きから直に
「読む」貴重な体験をいただきました。







皇太子殿下が御臨席された演奏会、
初夏の陽気につつまれた皇居のお庭とともに有り難き一日でした




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