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2023.07.26 暑気払い^^
連日の炎暑に、エアコンをフル稼働させるこの頃です

厳しい暑さが続ておりますが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。


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著書『謎の哲学者ピュタゴラス』(左近司祥子著)に、面白い箇所があり、
皆さんと、クスっと笑いで暑気払いできたらと、、以下です。


アリストテレスの『断片集』、『ピュタゴラス派について』という著作の中で、
ピュタゴラス派のかなり奇怪な禁令集「シュンボロン(symbolon)」に対し、
アリストテレスが、彼らの見解を理解しようと(?)、丁寧に解釈をしているのでした。
(p151-152)


そのいくつかを挙げたいと思います。

シュンボロン(「べからず集」)
←矢印以下はそれに対するアリストテレスの解釈を示しますね。


①秤りを踏み越えるべからず。
(人より)余計取ろうとするなということ。公正を踏み越えてはいけないということ。

④心臓を食べるべからず。
悲しみで自分を苦しめてはいけないということ。悲嘆を心から追い出すことの勧め。

⑤一日の糧の上に座るべからず。
働かないで生きていてはいけないということ。

⑥旅立ったなら、引き返すべからず。
死んだのに、この世の生に執着してはいけないということ。
死んだあとは、この世の生を惜しんではいけないということ。


⑦大通りを歩くべからず。
多数者の意見に従うことを禁じ、少数の教養ある人の考えに従えということ。
多数者の間違いの後を追ってはいけないということ。


⑧ツバメを家にいれるべからず。
おしゃべりで、口舌の抑制がきかない人々と同じ屋根の下に住んではいけないということ。

⑨荷を負うものの荷を加えるのを助けよ、減らすのを助けるべからず。
楽をするために協力するのではなく、徳のために協力することの勧め。
徳に向かう人を励まし、怠慢な人を見捨てろということ。



さすが、徳の人アリストテレス!
どこまでも涙ぐましい努力を惜しまない哲人でありました^^

「どんなに奇妙に見えようと、それは普遍的でなければならない。
そうでなければ皆に妥当するはずがない。
だから、何を意味しているのかの解釈が可能であり、そして、必要なのだ」
(p160)


さて、奇妙な「べからず」に、皆さんならどんな解釈をなされますか?
しばし、暑さを忘れて、古代ギリシャにタイムスリップしませんか


えっ、余計に暑くなったって、、?



こんな毎日にこそ、
涼やかに呼吸し、ここち良い風を身心に巡らせていきましょうね

引き続きYoga!ご参加お待ちしております。

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