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2024.01.04 新年



あけましておめでとうございます


新年早々悲しい不意の変事に見舞われる幕開けとなりました。
日本、世界の静穏が早く訪れることを願わずにいられません。


元旦の日経新聞の第二部に、
奈良の興福寺の多川俊映貫首と成田悠輔氏の「唯識」に関する対談記事がありました。

唯識 (vijñapti-mātratā )は、
五世紀のインドで無著(Asaṅga)と世親(Vasubandhu)によって大成された
大乗仏教の一大学派で、唯識瑜伽行派(Yogācāra)の重要な教説です。



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昨年夏、4年ぶりに訪れた興福寺の中金堂です


「千年後未来 何を残す」
「輪廻転生 唯識が培う」

昨年は、サンスクリットの原典から読み解く世親著の
『唯識三十頌』を学んでいたこともあり、記事に目が留まりました。


一切の存在は、「唯」(ただ)心の「識」(はらたき)がつくり出したあらわれにすぎず、
「私たちは自らの心のありように即して、外の世界を認識しているという考え方」をもち、
(括弧内、新聞記事より)

その一切の存在を生み出す根底には、
アーラヤ識(阿頼耶識 ālaya-vijñāna)とよばれる深層心の識が設定され、
このアーラヤ識の中に、
過去の業(行為 karman)による影響が種子(bījaka)として蓄えられ、
この種子から現在、未来にわたり自己の身心と自然界が生まれるとされます。


ですので、この識の汚れた種子を滅して
清浄な種子で満たすために瑜伽行というYogaの瞑想法の実践が説かれます。


この種子と収穫の関係は、クラスで取り上げる
「言語→思考→行動→習慣→人格→運命」とも関連しているでしょう?




「唯識法相の教えでは、煩悩を断ち切り成仏するのに、
三大阿僧祇劫(さんあそうぎこう)の修行が必要と説かれる」(新聞記事より)


一劫がおよそ40億年とされます!
阿僧祇(asaṃkhya)という気の遠くなる長い時間軸をもつインドに驚きですが、
今私たちの肉体を取り巻いて起きている諸事象も、
大きく広く、長い時間軸をとって考えることができたなら、
新たな目で世界を捉え、認知し、
より善い行為を促す一助となってくれるかもしれません。


今生の物理的な時間軸だけでなく、
大きな流れの時間を自身のうちに取り戻すべく、
さまざまな角度からの学びを深めて、
皆さまと共に生を高め合えるような「喜び」を増していきたいと心新たに致しました。


皆さまが平穏で笑顔多き一年になりますよう心よりお祈り致します。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


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広大な朱雀大路の突き当りに見る平城宮の「朱雀門」、平城宮跡歴史公園にて

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